いのちの講演会に行ってきました
昨日、佐賀のアバンセで開催された「いのちの講演会」に行ってきました。
講師に(財)日本動物愛護協会理事長 中川志郎先生をお招きして「動物に学ぶ子育てのヒント」と題しての講演会でした。
人間のお乳は脂肪分が約3%ほどで、とても薄いそうです。そして飲み始めはとても甘いお乳が出るのですが、3分ほど飲めば薄くなるので赤ちゃんが飲むのをやめる、そして2時間ほど経つとまたお腹がすいて、お乳を飲みたがるようにできているそうです。
なぜ哺乳類である人間はそのように進化してきたのか―それはわたしたち人間が心のケアが必要な動物だから。
お母さんが赤ちゃんにお乳をあげるたびに、赤ちゃんはお母さんに見つめられ、ぎゅっと胸に抱きしめらる。そのことにより、母親と子どもの間に「原信頼=Basic Trust」が生まれる。それは信頼の源で、それがあるからこそ、他の人間や社会への信頼につながっていくそうです。
だからこそより深い絆を結ぶために、2時間ごとにお乳をあげるように進化したのです。
赤ちゃんはお母さんの温かい子宮という安住の地にいる。子宮の中は羊水に満たされ、病気や悪いものは胎盤でろ過され、無重力の世界にいる。そこから、狭い狭い産道を通って生まれてくる。10ヶ月という長い妊娠期間を経て、およそ3キロもの大きな赤ちゃんを産み、しかもその赤ちゃんは生まれて1年ほどは自分では何もできない。放っておけば確実に死ぬような弱々しい存在。こんな非生産的な出産・子育てをする動物は人間以外他にないそうです。だからこそお母さんは赤ちゃんを抱っこして、おっぱいをあげる、いろいろな世話をする、それも原信頼を育てるためなんですね。
抱っこには力がある。子宮はいのちを育て、抱擁は心を育てる。愛とは、教育によってそれを学ぶのではなく、愛されることを通してのみ、愛することを学ぶものである。
そんなことを学んだ講演会でした。
他にもいろいろと心に残った話がありました。
中川先生が動物園で子ザルを育てたとき、その子ザルは人にはよく懐くが、群れに入れない、つがいになれないという社会性のないサルになったそうです。中川先生から離れると、なにか他のものにぎゅっとつかまって動こうとしないし、指をずっとくわえたままだったりしたそうです。
それは猿なのに人間に育てられたことで、猿としての自分を失っている状態だったそうで、そのとき中川先生は「母親にはかなわない」と思ったそうです。母親の代わりをすることなんてできないと。
あと、象が出産するとき、群れの中から2頭の象が出てきてお産婆さんを受け持つのだそうです。そしてその2頭は出産が終わると、赤ちゃん象の保母さんを担当し、母親象の育児を手伝うそうです。
また、象は病気になったとき、決して座らないそうです。座るともう立てなくなるからだそうですが、あるとき動物園で病気になった象がいて、必死で立ちつづけていたそうです。するとあるときから2頭の象が、その病気の象の両脇に立ち、倒れないように支えはじめたそうです。そしてその象の病気が治ってからも、何かあったときすぐに駆けつけられる距離にいたそうです。自分たちがエサをもらうことを放棄してまで、仲間のために看病する象。誰かに教えられたわけでもないのに、自主的にそれを始めた象。動物にも「美徳」があるんだなぁと、象さんたちの「思いやり」の美徳を感じました。
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コメント
お久しぶりです。ヴァーチューズでご一緒させて頂いたNoriです。
暑くなりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。この度の内容、勉強になりました。
私もブログ始めました。仕事の内容が多いですが、良かったらご覧下さい。 http://noshinka.blog102.fc2.com/
投稿: Nori | 2008.08.03 13:10